令和3年になり、灰汁建て本藍染の準備を始めました。
最初は鹿児島産の灰を使用した灰汁作りからスタートします。
灰3㎏に対して熱湯30ℓを加え、よく攪拌します。
時間をかけて沈殿物をすくい、きれいになった灰汁を取り出します。
次に同じ様に熱湯30ℓを加え灰汁をとっていきます。
これを何度も繰り返し灰汁を作っていきます。
2021 4月29日 (1日目)
いよいよ令和になって初めての灰汁建て本藍染を始めます。
久しぶりで、少しドキドキです。
9:00 酒 300㏄
消石灰 150g
すくも 5,5㎏
灰汁 3番4ℓ 4番20ℓ 5番20ℓ トータルのPH値は11,4
まず、すくもを甕に投入、そこに沸騰した灰汁45ℓを投入さらに、酒、消石灰と投入し攪拌します。
後は12時に攪拌しました。
15:30 今日最後の攪拌し,PH確認。
PH値は10,4
本来であれば,11,5当たりのはずが ”まずい”
前回も同じような数字(2年前本藍を建てた)僕の予想では沸騰させた灰汁がまずかった?
やはり70度©あたりで灰汁を投入したらよっかたのか?
2番灰汁も投入しPH値を高めに持っていけばよかったか?
前回はPH値は10,0であったから、今回はまだましか?
問題は明日の朝、PH値がどう動いているか、ドキドキです。
それではまた
2021年 4月30日 (2日目)
6:00 PH値 10,7
17:30 PH値 9,7
やっとPH値は10,7に落ち着いたと思ったら、夕方には9,7
に落ち込み雑菌の入る恐れとなってしまった。
アルカリ度12,7の2番を6ℓ、消石灰100g投入し攪拌しました。
PH値 11,4に改善され、ほっと一息です。
明日はどうなることやら?
5月1日 (3日目)
6:00 PH値 10,9
5月2日 (4日目)
8:00 PH値 12,1
5月3日 (5日目)
7:30 PH値 10,4
5月4日 (6日目)
7:30 PH値 11,5
5月5日 (7日目)
8:30 PH値 10,9
連休中の藍の状態はPH値は一定に定まっていない状態です。
それでも、PH値は10以上で収まっているのでよしとします。
今回もいつ中石になるかわかりません?
気長に待ちます。
5月6日(8日目)
6:00 PH値 10,9
5月7日(9日目)
6:00 PH値 10,6
5月8日(10日目)
8:30 PH値 10,4
ここの所PH値は少しづつさがってきました。
本来ならば、藍の華が咲く景色が早く見たい所ですが変化はない?様です。
僕の予想では変化のないまま数値が下がり、消石灰投入といったところかな?
5月9日 (11日目)
8:30 PH値 10,3
5月10日 (12日目)
6:00 PH値 10,1
5月11日 (13日目)
6:00 PH値 10,2
5月12日 (14日目)
6:00 PH値 10,1
5月13日 (15日目)
7:00 PH値 10,1
5月14日 (16日目)
6:00 PH値 10,1
5月15日 (17日目)
7:00 PH値 10,1
5月16日 (18日目)
7:00 PH値 9,8
このままPH値10,0以下が続くと雑菌が入ってしまいますので
消石灰60g+灰汁PH値13,0(1番)8ℓ投入
藍甕の状態に変化なし。多分明日以降PH値は上がり、藍の華はまだ先になるでしょう?
本藍を建ててはや46目となりました。
現在藍は活動が活発になってきました。
PH値 10,8
とは言え、まだ染める段階ではありません。
6月26日 (59日目) ようやく藍が活発に動き始めてきました。
6:00 PH10,5
夕方にフスマ150g、消石灰90g、灰汁10ℓ熱湯投入、かさ上げを行いました。
中石となります。
6月30日に急に発酵、(63日目)
6:00 PH値 10,1 夕方、消石灰60g投入
7月1日
6:30 PH値 10,5 染色準備完了
7月3日
6:30 PH値 10,6 染色一回目
7月4日 染色二回目 染色後 PH値 10,5
今回、藍建てを始めて2か月を要し、ようやく染めはじめとなりました。
今回の藍の状態はなかなか発酵しなかったので、ドキドキの連続ではありました。
しかしながら,染浴の状態はすこぶる元気のようです。
もしかして,少ない回数で深い藍の色が出てくるかもしれません。