◇すくも本藍染日誌

◇1日目

本藍染の原料 徳島県産のすくもです
本藍染の原料 徳島県産のすくもです
30どの水に投入します
30どの水に投入します
その後助剤を投入します
その後助剤を投入します
撹拌します
撹拌します

◇2日目

熱湯とブドウ糖を投入します
熱湯とブドウ糖を投入します

ブドウ糖は栄養素です。日本酒などもいいそうです。

こちらのかめは予想道理にいかないようです
こちらのかめは予想道理にいかないようです

◇3日目

中石前では色は付きません
ティシュを入れるとこのような色です
中石後にはやや紫がかってきます(Aの窯)
中石後にはやや紫がかってきます(Aの窯)

5日目

水で洗うとこんな風になります
水で洗うとこんな風になります
こちらBの窯の方が元気がよさそうです
こちらBの窯の方が元気がよさそうです
藍の花はいつ咲くのでしょうか?
藍の花はいつ咲くのでしょうか?

3日目の状態

テイシュを染浴につけ、水で洗い青い色が付く様であれば、染色可能な状態になります。今のところ色はまだ薄いので、まだのようです。

5日目の状態 

中石の状態にになってきました。ここからは染色のタイミングはPH値を見て決めていきます。

今年からPH計を購入し始めましたが、最初使い方が良く判らず苦労しましたが、なんとかできるようになりました。

 

◇8日目

今年最初の藍染めです
今年最初の藍染めです

ようやく染色開始いたしました。

染色を始める前に、染浴がアルカリ性で、糸を痛めるため、8%程度糊を付けています。本藍染はそんなところまで気を付けなければなりません!

藍も元気になりました
藍も元気になりました

藍甕の染浴もいいいろになってきました。

◇15日目

染色前です2度染色されているものです
染色前です2度染色されているものです
私が染色しているところです
私が染色しているところです
染色は一日一回です
染色は一日一回です
深い色合いです
深い色合いです

この状態で長い間浸けておくと、アルカリ浴ですので糸は傷んでしまいます。

Bの甕のPHは10.2です この後、消石灰を投入してPHを高くします
Bの甕のPHは10.2です この後、消石灰を投入してPHを高くします
Aの甕は10.7  ちょうどいい数値です
Aの甕は10.7 ちょうどいい数値です

本藍染にとってPH値はとても重要なことです。

なぜなら、すくもで建てた藍はアルカリ染浴の強い状態であればOKです。

最初PH値は12.5と言う強い値から始めます。そこから少しずつPH値を下げていきます。

すくも藍は植物性の染浴ですから、麻や綿など、植物性の糸であればPH値は高い状態でも大丈夫です。しかしながら、絹糸は蚕から出る糸、つまり動物性の糸です。

手紬糸は絹の繭から真綿にし、それを糸にしたものですのでアルカリ性の弱い状態での染色が必要となります。

すくも藍はアルカリ性の弱い状態になると、活動は活発になります。そこを狙って藍染をするわけですが、PH値が10以下になると、すくも藍は逆に死んでしまう恐れが出てきます。染色をする際PH値が最も大切なんです。

上の写真でBの甕は10,2となっていますが、この状態は危険な状態になってきましたので、この後、消石灰を投入しました。

糸を整理しています 糸はたきと言われています
糸を整理しています 糸はたきと言われています
だいぶ前よりも濃くなりましたが、この糸は薄地用です 
だいぶ前よりも濃くなりましたが、この糸は薄地用です 

この手紬糸は3度ほど染色した糸です。

これから水で洗い流せば染色完了です。

◇16日目

深い色合いになってきました
深い色合いになってきました

本藍染で濃い色に染めるためには、何回も繰り返し染めて深い色合いにしなければなりません。化学染料のように一度で濃くはなりません。気長に染めていきます。

1日1回、糸の傷まないように!

今まで染色された糸はまだ本当の色にはなっておりません。ある程度染色されたのち、水を通して初めて本当の色が現れてくるのです。しかしながら、まだ水を通しません。楽しみは後に取っておくつもりです。

 お楽しみに待っていてください。

てまえのいとは6度染色したもの 後ろは3度染色したもの
てまえのいとは6度染色したもの 後ろは3度染色したもの
16日目の藍甕です
16日目の藍甕です

◇21日目

薄地の本藍を水洗しました
薄地の本藍を水洗しました
水洗の時、こんなに藍が落ちます。水を3度ほど取り替えて水洗を繰り返します。
水洗の時、こんなに藍が落ちます。水を3度ほど取り替えて水洗を繰り返します。
水洗前(左)と水洗後(右)です。
水洗前(左)と水洗後(右)です。
9回染色したものです。
9回染色したものです。

藍を建て始めて、22日過ぎました。

薄地は水洗しました。

見ての通り水を通すと、きれいな水色になります。しかしながら、自然が相手なので、見本帳のようなわけにはいかないようです。

濃い地の方はもう少しだけ我慢して、濃い藍にしてみようかと思います。

それにしても、気の長くなる染色です。

◇22日目

前日水洗した糸ボッチです、乾燥したものです。
前日水洗した糸ボッチです、乾燥したものです。
10度目の染色中の糸ボッチ(Bの甕)
10度目の染色中の糸ボッチ(Bの甕)
染浴も順調です(Aの甕)
染浴も順調です(Aの甕)
染色後、乾燥させます
染色後、乾燥させます

本藍を建て始め、22日が経ちました。染色も10回を数え本藍の色もだいぶ深みが増しました。これからは、どこで打ち止めにするかと言うところです。

染浴に関しては、PHがAの甕は10,4 Bの甕は10,6と極めて良好です。もしかしたら、新たに糸が染められるかも知れません。これからは薄地を染めるのがいいかもしれません。

◇28日目

濃色の本藍染を水洗しています
濃色の本藍染を水洗しています
絞っていくと本当の色が現れます
絞っていくと本当の色が現れます

10回ほど染色した糸ボッチをようやく水洗しました。

どこまで深くすればいいか考え物ですが、とりあえず、、、

本藍染は色落ちがありますから、藍染を極めた方からお話をお聞きしたのですが、その方曰く、「1年くらい枯らした方がいいんだよ」とのことでした。

私もなるべく枯らしておきたいと考えています。

◇29日目

13回目の染色
13回目の染色
本藍黒(水戸黒) 2回目の染色です
本藍黒(水戸黒) 2回目の染色です
13回目の染色した糸をさばいたもの 手前 水戸黒 奥
13回目の染色した糸をさばいたもの 手前 水戸黒 奥

染色も13回を数え、色も深くなってきました。

本藍黒の糸ボッチと本藍の糸はだいぶ色が違って見えます。

◇31日目

水洗した糸ボッチ
水洗した糸ボッチ
水戸黒から3回染色して水洗した糸ボッチです
水戸黒から3回染色して水洗した糸ボッチです
染色が終わってこれから枯らす糸ボッチです
染色が終わってこれから枯らす糸ボッチです
31日目の染浴に紙を入れ水洗したもの 化学染料ならば、約0.1%程度の濃さで染まります
31日目の染浴に紙を入れ水洗したもの 化学染料ならば、約0.1%程度の濃さで染まります
Bの染浴はまだこれくらい元気に糸が染まります
Bの染浴はまだこれくらい元気に糸が染まります
Aの染浴の方も元気のようです
Aの染浴の方も元気のようです
水戸黒に染めた糸ボッチはこれから本藍を重ねて深い色に染め上げます 藍を4回重ねてあります。     写真左中央
水戸黒に染めた糸ボッチはこれから本藍を重ねて深い色に染め上げます 藍を4回重ねてあります。     写真左中央

本藍すくも建てを初めて31日が経ちました。

その間、一週間かけ染色の出来る状態になり、15回染色を行いました。

薄地の糸や一部の濃い糸も予定どうりの色になりましたが、本藍黒や一部の糸に藍を重ねてイメージ通りの糸にしていきたいと思っております。

ちなみに、A,B両方の甕も写真の通りまだ色は出るようです。

しかしながら、毎朝,夕藍甕の撹拌を行うことは、しんどい事です。

本藍により糸ボッチを染めることはホント覚悟が要ります。

 

◇35日目

一度本藍染したものです。少し長い時間おいたかも
一度本藍染したものです。少し長い時間おいたかも
二度目の染色後の糸ボッチです。
二度目の染色後の糸ボッチです。
Bの甕(16回目の染色後のPH値です)
Bの甕(16回目の染色後のPH値です)
Aの甕(16回目の染色後のPH値です)
Aの甕(16回目の染色後のPH値です)
染色後の糸をさばいています
染色後の糸をさばいています
本藍黒もこの辺で染めも終了します
本藍黒もこの辺で染めも終了します

今日で35日が経過しました。

染色も16回を数え、藍の力もだいぶ弱くなってきたかも知れません。

PHなど、化学的データは数値により見ることができますが、すくもの状態などは数値に表れないので、経験の少ない私などには判らない事だらけです。

これからは、すくもの状態を見ながら、栄養分を足しながら、少しでも長く藍を建てていきたいです。少なくとも、PH値を10,5より下げなければ、大丈夫です。

ちなみに、本藍黒の藍染めは10回ほど染め重ねています(黒染め後は6回ほどですけど)。

37日目

この時期になってA,Bの甕のPHが10,3と10,4に下がってきました。

この状態が長く続くと藍は死んでしまいます。その為、Aに40g、Bに60g消石灰を投入しました。そのほか、Aにグルコース(ブドウ糖)を10g投入しました。これは藍が目の栄養分を補うためです。

 

 

38日目

37日目に消石灰を投入しましたが、入れる量が多かったのかPH値が両方とも11,0

とかなり高い数値になってしまいました。

PH値が高くなると動物性繊維である手紬糸(絹)は糸が荒れてしまい、糸が弱くなってしまいます。その為このような状態になってしまったら仕方ないので、PH値が下がるのを待つか、それとも、染色時間を短くして糸の負担を少なくします。

 

40日目

Bの甕の染浴状態
Bの甕の染浴状態
Aの甕の染浴状態です
Aの甕の染浴状態です
こちらの糸はまだ染め続けます
こちらの糸はまだ染め続けます

40日が経過し、藍も少しずつ疲れてきたのか、上の写真で判るように色が少し薄いように思われます。Bの甕にお湯6リットルとグルコース10g投入しました。

糸ももう少し濃くしたいので、藍甕の管理は神経を使います。

PHはAが10,9 Bが11,1です

49日目

まだまだ染めます
まだまだ染めます

染色中の糸の横に、染浴の中に湿した紙とその紙を水洗したものを比べてみました。

糸も同じで水を通すと本来の色が現れます。

PH値はAが10,5 Bが10,8です

染色は23回を超えました。

84日目

二か月以上たった藍甕です
二か月以上たった藍甕です
PHはOKですけど、色は薄いものしか出なくなりました
PHはOKですけど、色は薄いものしか出なくなりました
藍の絣糸もいよいよ染め終わりを迎えます
藍の絣糸もいよいよ染め終わりを迎えます
これは、生横にする糸になります
これは、生横にする糸になります
染め終わった後の藍甕です
染め終わった後の藍甕です

しばらくぶりに、ネットにアップしました。

藍を建ててから84日目となり藍の力もだいぶ弱くなって来ました。

上の写真でもわかりますが、PH値では問題ないのですが、栄養分が足りないかもしれません。

藍染した糸は、十分濃い色に染まりましたので、これからは絹糸以外の糸を染めてみたいと思っています。

91日目

濃い色に仕上がった糸を水洗します
濃い色に仕上がった糸を水洗します
何度も水洗します
何度も水洗します
何度水洗しても、このように色が落ちます
何度水洗しても、このように色が落ちます
水洗後、糸をさばきました
水洗後、糸をさばきました
絣を抜いてみました
絣を抜いてみました

今回の藍染めも、トータル三か月藍甕を建てておりますが、手紬糸の藍染めはこれで終わりにします。これからは綿のTシャツなどを染めていきます。綿の場合は割と濃く染まりそうです。

どこまで染まる事やら、楽しみです
どこまで染まる事やら、楽しみです

99日目

数回藍染しました
数回藍染しました
やはり水洗を繰り返します
やはり水洗を繰り返します
乾かせば出来上がりです
乾かせば出来上がりです
Aの甕は10,6   Bの甕は10,8
Aの甕は10,6   Bの甕は10,8

99日を迎え、藍も終わりかと思いきや、藍は元気に働いています。

たぶん、消石灰でPHを管理しているからだと思います。

これから、天然の麻が在庫であるので、藍染にしていきたいです。

お楽しみに!

 

 

◇111日目

藍もだいぶ疲れてきました。
藍もだいぶ疲れてきました。
麻の糸を3キロほど染めはじめました来年夏結城でも作りますか!
麻の糸を3キロほど染めはじめました来年夏結城でも作りますか!
麻の糸は動物性の糸なので、色の吸い込みのいいのですが、もう限界かな?
麻の糸は動物性の糸なので、色の吸い込みのいいのですが、もう限界かな?

◇126日目

今年はこれで藍染は終わりにします 麻の糸です少し薄いかな?
今年はこれで藍染は終わりにします 麻の糸です少し薄いかな?

約130日に及ぶ藍染もようやく終わりにします。

今年は、紬糸2キロ、Tシャツ2枚,麻3,5キロを染めました。

藍染は毎日、朝6時に起きてから、必ず藍甕の撹拌をずっと欠かさず、大変な毎日でした。それでも、いざ終わってしまうと、いささかさみしい気もします。

来年もやりたいと思いますので、藍染日記をお楽しみに!

すくも藍は生き物であり動物を飼っているかの様でした。いろいろ失敗もあり、もっと長くできたかもしれません。まだ生きているので、染めはしませんが、様子は見ていたいと思います


天然染料で染色された手紬糸
天然染料で染色された手紬糸
阿波藍で染色された手紬糸(約一か月かけて染色された)
阿波藍で染色された手紬糸(約一か月かけて染色された)