藍染日誌2016

◇1日目 4月29日(金)

今年もいよいよ本藍を建てる事となり緊張の瞬間がやって来ました。

この日を迎えるにあたり、前準備がいくつかありました。それは大切な灰汁をそろえることでした。

灰汁を作るには、大量のお湯と時間を使います。つまり、数日前より灰汁の準備から始めたのです。

準備したものは以上の通りです。

  •  120ℓ ポリバケツ
  •    1番灰汁より4番灰汁
  •  徳島産すくも
  •  消石灰 
  •  酒(純米酒)

 当日は午後よりの決行となりました。

  14:30  PH 11.6   水温55°C

  17:30  PH 11.4

 ◇2日目(4月30日)

   8:30   PH 11.0  水温29°C

  12:30  PH 10.8

     17.30  PH 10.6

ここで最悪の危険信号が出てしまいました!

本来PHが急激に下がることはままあるとの事ですが、今回のそれは藍の状態がいっこうに変化しないでPHだけが10.6まで一気に下がってしまったことが最悪です。

その為、先輩に相談し消石灰を投入することにしました。

投入後は

  18:30  PH 11.1

この後は明日のお楽しみです。もしかしたら?       

◇7日目 5月5日(木)

 ◇3日目(5月1日)晴れ

  7:00  PH 11.3   染液に変化なし

 12:00  PH 11.2    染液に変化なし

 17:00  PH 11.1    染液に変化なし

 三日目に入り洗液に変化がなく、少し不安がよぎってきました。見た目では何もわからず、わかるのはPHの数値のみ。この時点で、もしダメになったら、もう一度やり直すかどうか?考えてしまいました。

 ◇4日目(5月2日)晴れ

 6:00  PH 11.3     染液に変化なし

 12:00 PH 11.1    還元菌が増殖してきたようです

 18:00 PH 11.0    染液に紫の色が付き始めたようです

 撹拌後、一気に変化が現れました。染液の色が茶色から紫色に変化し、あの独特の泡が現れたのです。

染液が空気に触れ化学反応をしたようですが、不思議な気分でした。

  ◇5日目(5月3日)晴れ

 8:00  PH 11.0

  13:00  PH 10.7         藍の花が咲く

 17:30  PH 10.7

 ◇6日目(5月4日)雨のち晴れ

 6:30  PH 11.1        朝になるとPHは高くなる傾向にあるのだろうか?

 16:00 PH 11.0       PHは安定してきたようです

 ◇7日目(5月5日)晴れ

 6:00  PH 10.5       中石の準備に入ります

 10:00       中石    消石灰投入 

         くちあげ  灰汁投入

 10:30 PH 11.0

 ようやく中石まで持っていくことが出来ました。自然との闘いと言いますか、毎年、中石まで来るのにほんとにハラハラドキドキです。

 これよりは、糸の準備に入りPHの安定に努めます。

 

◇10日目 5月8日 (日)

 ◇8日目 (5月6日) 晴れ

 6:00   PH  11.1

  ◇9日目 (5月7日) 晴れ

 8:00  PH  11.1

  18:00  PH  10.8 

  ◇10日目 (5月8日) 晴れ

 7.00  PH  11.2

  18.00  PH  10.9      PH  11.0前後で安定います。このまま、様子見といたします。

◇31日目 5月29日 (日)

◇11日目 (5月9日)晴れ

 6:00  PH 11.3

◇12日目 (5月10日)雨

 6:00  PH 10.9

◇13日目 (5月11日)雨

 6:00  PH  11.1

◇14日目 (5月12日)雨

 6:00  PH 11.1

◇15日目 (5月13日)晴れ

 6:00  PH 10.9

◇16日目 (5月14日)晴れ

 8:00  PH 10:8

◇17日目 (5月15日)晴れ

  7:00  PH 10.8

◇18日目 (5月16日)曇り

 6:00 PH 10.6

  14:00     染色①

 14:30    PH 10.6 (染色後)

◇19日目 (5月17日)雨

   6:00  PH 10.1

          すぐに消石灰を投入しました。

 6:30  PH10.8

◇20日目 (5月18日) 晴れ

 6:00   PH 11.0

◇21日目 (5月19日)晴れ

 6:00  PH  11.1 

  18:00 PH  11.0

◇22日目 (5月20日)晴れ

 6:00  PH  11.1

◇23日目 (5月21日)晴れ

 6:00  PH  11.2

◇24日目 (5月22日)晴れ

 9:00  PH  11.2

◇25日目 (5月23日)晴れ

 6:00  PH  11.2

◇26日目 (5月24日)晴れ

 6:00  PH  11.1

 14:00    染色②

 14:30  PH  11.0 (染色後)

◇27日目 (5月25日)曇り

 6:00  PH  10.9

◇28日目 (5月26日)晴れ

 6:00  PH  10.9

◇29日目 (5月27日)曇り

 6:00  PH  11.0       ようやくPHが10.9前後に落ち着いてきた様です。

◇30日目 (5月28日)晴れ

 8:30  PH  10.9

◇31日目 (5月29日)

 7:00  PH  10.8

  12:00        染色③

  12:30      PH  10.7     (染色後)

◇47日目 6月14日(火)

32日目 (5月30日) 雨

6:30 PH  10.4

33日目 (5月31日目 )晴れ

6:00  PH  10.5

34日目 (6月1日) 晴れ

6:00  PH  10.9

35日目 (6月2日)  晴れ

6:00  PH  10.8

36日目 (6月3日)晴れ

6:00  PH  10.7

37日目 (6月4日)晴れ

8:30  PH  10.6

14:30    染色④

15:00  PH  10.5  (染色後)

38日目  (6月5日)曇り

8:00  PH  10.6

39日目 (6月6日)曇り

6:30  PH 10.6

40日目 (6月7日)曇り

6:00  PH  10.6

41日目 (6月8日)曇り

6:00  PH  10.6

42日目 (6月9日)雨

6:00  PH  10.1

6:30  消石灰投入 PH  10.6

  その後、PHは11.0辺りで落ち着いてきているのであるが、なにぶん PH 10.5あたりで落ち着いてくれればいいのだが今回は、ジェットコースター並みのPH移動が起きているので、染色になると糸が傷みやすいPH 11.0以上での推移で落ち着くことが多いようである。

43日目 (6月10日)晴れ

6:00  PH  11.2

44日目 (6月11日)晴れ

9:00  PH  11.2

14:00   染色⑤

14:30  PH  11.0  染色後

45日目 (6月12日)晴れ

7:00  PH  11.0

46日目 (6月13日)あめ

6:00  11.0

17:30  PH  11.1

47日目 (6月14日)晴れ

6:00  PH  11.0

13:30  染色⑥

14:00  PH  11.0  染色後 

 

  

 

 

 

◇52日目 6月19日(日)

48日目 (6月15日)雨

6:00  PH  11.3

49日目 (6月16日)曇り

6:00  PH  11.2

50日目 (6月17日)晴れ

6:00  PH  11.2

51日目 (6月18日)晴れ

7:00  PH  10.9

52日目 (6月19日)晴れ

6:00  PH  11:0

13:30  染色7回目

14:00  PH  10.8  染色後

 

 

 

 

 

◇59日目 6月26日(日)

53日目 (6月20日)曇り

6:00  PH 10.3

54日目 (6月21日)晴れ

6:00  PH10.4

55日目 (6月22 日「)曇り

6:00  PH 10.9

56日目 (6月23日)雨

6:00  PH10.9

57日目 (6月24日)曇り

6:00  PH 11.0

58日目 (6月25日)雨

9:00  PH  10.8

15:00  染色8回目

15:30  PH  10.6  染色後

59日目 (6月26日目)晴れ

8:00  PH  10.7

17:00  PH  10.5

 

 

◇72日目 (7月9日)日

 70日を過ぎ、藍もだいぶ弱って来たようです。この後画像を確認して頂ければ良く判るはずです。ただ、染浴のPHに関しては、10.8あたりで推移しており、PH管理と言う意味では理想的に近い方向で進んでおり自然を相手にした染色は本当に難しいと心から感じた次第です。

 そんな中、先日、前のイベントで知り合った方より藍染を見学したいとの連絡があり、今日当社に来られました。

濃い色は出ない旨を伝え、薄地用に用意した糸をまず染色して、その後その見学者が用意された綿のTシャツをご自分で染色して頂きました。本藍は日光堅牢度が弱い旨を伝えました。その後、事前に防染された個所をほどいて水洗してみましたが、とても素敵なものが出来上がりました。本当は、一か月前にお出で下されば、濃い藍の色が出た旨をお伝えしましたが、それは来年のお楽しみにして頂ければ幸いです。

 たぶんそれほど藍の寿命は長くはないと思いますが、少しでも長生きさせたいです。文献によれば、藍の花が消えても、また咲くことがあると書いてありましたので、それを信じてPH管理をしつつ、一日一回の撹拌を頑張って続けていきたいです。